もくじ
【2時間半の枠を埋めてほしいと依頼され】
3年目のコロナ禍、すっかり引きこもり生活にも慣れてしまった8月末のこと。
10月に西宮中央商店街で開かれる「戎参道まつり」、ステージを手伝ってほしいという連絡を知人からいただきました。
西宮中央商店街は私にとって、地元のような街。
ゆるキャラの「ふくみみ福ちゃん」は、テーマソングを提供させていただき、いろんな場所で一緒に歌わせてもらったこともあるし。
数多いるミュージシャンの中で、私を覚えてくださり頼っていただけるなんて、そんな嬉しいことはありません。
これまでの恩返しをするつもりで、お手伝いを引き受けました。
私が引き受けたのが、10月1日と2日の2日間、15時から17時半の2時間半の枠。
コロナでしんどい思いをしてきた商店街の人たちが、「お祭りを開催してよかった」と思えるとしたら、人をたくさん集めて、たくさんお金を落としてもらうしかないと思いました。
私自身、コロナ禍でもともと苦手だった人付き合いをさらに避けてきたのですが、これを機に克服しようと考えました。
開催1ヶ月前という切羽詰まった状況ではありましたが、「どれだけ人を巻き込めるか」をテーマに、2時間半の枠でフェスを作ろうと、私の挑戦が始まりました。
【みんなの力でFUKU33 FESは作られた】
フェスをするにあたって、一番ありがたかったのは、早い段階で出演者さんが決まったこと。
ダメ元でお誘いしたものの、二つ返事で引き受けてくださって、ミュージシャンのみなさんもコロナ禍で窮屈な思いをしてきたのは同じだったんだよね、と改めて思いました。
であるならば、出演者のみなさんに参加してよかったと思っていただけるよう力を尽くそう、と私自身のモチベーションになりました。
ステキなステージを作ってくださった出演者のみなさんに、本当に感謝しています。
困難だったのは、商店街側から機材が使えるかわからないと言われていたこと。
手持ちの機材でやれるだけのことをやろうと、夫と当日の機材の配置を何度も打ち合わせました。
フタを開けてみたら
「なんだ、機材使えんじゃん……」
と、思いましたが、手持ちの機材のトラブルもあったりして、最終的には協力しあってやっと開催できた、って感じでしたね。。
やっぱり自分だけの力では100%もできなくて、誰かの力を借りることで100%以上のパフォーマンスに繋がるんだなってことを学びました。
つい、独りよがりになってしまいがちな私には貴重な体験となりました。
快く手を貸してくださったスタッフのみなさんに感謝です。
また、周辺のお店にもよかったと思ってもらえるよう、自分の行ける範囲で挨拶をかねて何店舗か利用させていただきました。
今まで意識してなかったお店にも興味がわいて、実際に食事したりものを買ったりして、さらに良さを実感。
「頑張ってね」「楽しみにしてます」
そんなあったかいお言葉をいただいて、すごく勇気をもらいました。
お祭りが終わっても、ブログなどで情報発信して、活性化に貢献したいなと考えています。
【FUKU33 FES 当日の様子】
1日目



1日目は、フェス前にふくみみ福ちゃんのじゃんけん大会にもかり出され、ドタバタで私自身は歌どころではなかった……というのが正直な感想です。汗
ですが、あったかいお客様と出演者さんに見守っていただき、無事にフィナーレまで駆け抜けることができました。
さくらFMさんが取材してくれたり、「号外ネット西宮」で取り上げていただいたり……
応援してくださって、本当にありがとうございます!
↓号外ネットの記事はこちら。
【西宮市】10月1日と2日に、3年振りに行われる「酒ぐらルネサンスと食フェア」で大にぎわいの阪神西宮駅周辺。その様子を見てきました♪
2日目




写真からも分かる通り、2日間ともたくさんのお客様にご来場いただきました。
私自身も2年半ぶりのステージでしたが、お客様も久しぶりに生の音楽を聴く方が多いのか、ゆったりと楽しまれていましたね。
やっぱりたまには、日常生活の中にもこういう音楽の場って必要なんだと、目の当たりにしたような気がして、感慨深かったです。
【あの鐘を鳴らすのはあなた】

2日目のフィナーレには、商店街のみなさんを無理やりステージに呼んで、一緒に盛り上げていただきました。
私自身の乱暴なMCは、大好きなビジュアル系バンドの影響を相当に受けていて、悪気はないのですが、気を悪くされたらごめんね!
未曾有のコロナ禍で、誰しもが不安を抱え、暗闇を手探りで進むような毎日を過ごしてきました。
そんな日々に一石を投じたくて、みんなに希望を信じてほしくて、フィナーレの曲は『あの鐘を鳴らすのはあなた』にしました。
こんな感じで、私の挑戦はたくさんの人のお力を存分にお借りして、無事幕を閉じたのであります。
そして、私には新たな目標ができました。
フェスをするにあたって選曲していた時に、老若男女が共通に知ってて口ずさめる歌が、だんだんなくなってきていると感じていました。
今では人情味あふれる歌謡曲は隅に追いやられ、リズム重視・きれいさ重視のデジタル音楽が主流となっているからです。
でも、今回フェスをやってみて、やっぱり歌謡曲には人の心にダイレクトに届くパワーがあると思いました。
なので、私は今後10年経っても20年経っても歌えるような、そんな歌謡曲を作りたいです。
みんなが集まるのに、みんなで歌える曲がないなんてつまんないじゃないですか。
私にとってFUKU33 FESは、人のあたたかさに触れられた、忘れられない2日間になりました。
新しい目標もできたことだし、これからも自分のペースで、音楽と付き合っていきたいなと思います。
関わってくださったすべての皆様に感謝。
ありがとうございました!!